世界観

一年半前まで世界中で戦争の起こっていた世界のお話。
戦争のを機に機械文明の発達が進み、剣と魔法と銃が混在しており、時代の変わり目に差し掛かっている。車、飛行船といったものも存在している。
まだ未開拓の土地が多く、町から出れば延々と草原と山々が続く。復興の只中にいる比較的平和な世界。
時間は1日を24の時、60の分と秒で刻む。
言語は1つしか存在せず、この世界に言語の違いという概念は無い。

文 明

町並みは国にもよるが、レンガ造りの家に土壁の家、丸太作りの家などが続き、街と街を繋ぐのは申し訳程度に馴らされた数本の街道。街に住む人々の生活は昔から変わっていない。
一般市民の交通手段は徒歩と馬車。車や鉄道といったものも僅かに存在するが、機械文明恩恵を受けるのは主に軍隊か、僅かな富豪のみである。
戦争の始まる前は魔導を中心とした精神文明であった。戦争後は積極的に機械文明を取り入れようとする国が増えてきているが、中には魔導を重んじる国も存在する。
今でも旅人が持ち歩く武器は刀剣類が中心。銃火器は軍隊が管理しており、一般人が持つ事は許されていない。戦争が終わって間もないため、新たな仕事、新たな生活を求める旅人が非常に多くなっている。

戦 争

20年前にベクタという国が、隣国に侵略を図ったのが全ての始まり。大国の暴走は火種を世界中に振り撒き、数年のうちに全世界を巻き込んだ。破壊の為の機械兵器、魔道技術の発達に歯止めがかからなくなり、最終的には国同士の技術者狩りという皮肉な方法により戦火は収束してゆく。直接的な戦争終結の要因は各国の疲弊と、指導者の交代。開戦時の国の統治者は殆ど死亡しており、既に意味を無くしている戦争に現在の統治者たちが終止符を打った。
だが、あまりににも簡単なきっかけで終わった戦争に、疑問を持つものもいる。
民族間の対立は未だ根強く残っており、未だに戦争が続いている国も僅かに残る。

種 族

かつては沢山の種族が共存したとされているが、今は人とエルフのみしか存在していない。人とエルフ以外の種族が何故姿を消したのかは神話の中にしか記されていない。
だが、魔族、魔物といった種族は確かに存在していた。100年以上前に人間とエルフが絶滅に追いやったという確かな記録が残っている。
現在は人とエルフは共存しているが、基本的に人間の町とエルフの集落で別れている。人間がエルフの集落で、エルフが人間の町で住むという事は稀なことである。
エルフの寿命は種族により人間の5~10倍。成人までは人間と同じペースで成長し、強さ、賢さの最盛期に差し掛かると成長が止まり、寿命までその姿を維持する事ができる優れた種族。寿命が近づくと急速に老いていく。

おとぎ話

誰もが聞いた事のあるおとぎ話。
250年前、まだ魔物という種族が跋扈し、人と敵対していた時代。エレクトラという名の一人の魔導師が、神から授かったとされる魔法の杖で、魔物達の国 "レッドエデン" をこの世界から消失させた。消えた魔物達の国はどこかの異世界へ封印されて、この世界から完全に隔離されたとされる。
エレクトラの封印を逃れた魔族も、それから数年の間に人とエルフに駆逐され、この世界から完全に魔族は姿を消した。
しかし、今でも250年前の封印を逃れた魔族が潜んでいたり、長い年月が過ぎ、弱まった封印を破り、一部の力の強い魔族がこの世界に戻ってきているといった噂もある。